日本ハウスホールディングスは、以前は東日本ハウスとして知られていた木造住宅メーカーです。
ヒノキの柱にこだわった和風住宅を得意とするハウスメーカーですね。
和風住宅というと古くさいイメージがありますが、日本ハウスHDではゼロ・エネルギー住宅などの最新技術も積極的に取り入れています。
ここでは実際に建てた人の評判や、坪単価について見てみましょう。
日本ハウスHDが得意とするのは、木造軸組工法の和風住宅です。
-注文住宅 | 日本ハウスHD - 檜の注文住宅より引用-
デザインは古くからの日本家屋の良さを継承しつつ、断熱性能などの機能性は最新の技術を使っています。
日本ハウスHDの中でも自由設計の上位モデルは、坪単価55万円〜となっています。
やや安価な規格化住宅だと、坪単価50万円ほど。
ZEH基準を満たす機能・設備が標準装備されていることを考えると、かなりコストパフォーマンスは高いと思います。
オリコンによるハウスメーカー 注文住宅のランキング2020年版では、日本ハウスホールディングスは48社中15位に位置しています。
住友林業や積水ハウスなどの超大手メーカーが上位を占める中で、かなり健闘しているのではないでしょうか?
そんな日本ハウスホールディングスの評判をまとめてみました。
日本ハウスHDで注文住宅を建てるメリットは、以下のとおり。
もともと岩手県からスタートした日本ハウスHDなので、社員も東北出身が多いようです。
したがって営業担当者も、朴訥かつ誠実な人柄が高評価となっていました。
営業マンのフットワークが軽く、こちらの要望もしっかり反映してもらいました。
不動産業者によくある、押しが強い営業マンにへきえきするということは無さそうですね。
日本ハウスホールディングスは、他社に先駆けてゼロ・エネルギー住宅の開発を進めていたことで知られています。
いわゆるZEH住宅と呼ばれるもので、
といった特徴がありますね。
気密性に優れているので、夏涼しく冬暖かい。
光熱費も安いです。
実際の口コミでも、こういった評価が目立ちました。
注文住宅は建てて終わりではなく、快適に住み続けるための点検・メンテナンスが欠かせませんね。
ローコスト住宅メーカーだとアフターフォローが貧弱なことが多いのですが、日本ハウスホールディングスではアフターフォローの評判も良いです。
点検もマメにしてくれるし、太陽光発電システムのメンテナンスについても相談に乗ってくれました。
口コミでもアフターフォローの評価は高かったですね。
デメリットや評判の悪い点についてもまとめてみました。
前半でも紹介したとおり、日本ハウスホールディングスが得意とするのは純和風住宅です。
したがってデザイン面ではちょっと古くさいと感じる人もいるかもしれません。
最近ではモダンなデザインも手掛けていますが、あくまでも設計はオーソドックス。
設計担当の提案がイマイチ。
もっと現代的なデザインにしたかった。
設計については自社で内製している分、意外性のあるアイデアは少ないようです。
デザイン面で優れる三井ホームや住友林業と比較すると、やや劣る印象ですね。
日本ハウスHDでは、専属の職人が施工をする棟梁システムと呼ばれる発注方式を採用しています。
大手ハウスメーカーの多くが下請け工務店に施工を任せているのに対して、日本ハウスHDの施工管理部門がしっかり責任を持つという特徴がありますね。
したがって工事のトラブルは少ないのですが、まれに工期が遅れるなどのクレームがあるそうです。
着工が大幅に遅れたのに、まったく説明がなかった。
日本ハウスHDはここ10年ほどで急速に事業拡大してきたので、
といった問題があるようです。
ただこのような問題は、大手ハウスメーカーではつきもの。
オーナー側がしっかりチェックをするといった対策が必要ですね。
坪単価 | 50.0万円/坪 |
---|---|
公式ホームページ | https://www.nihonhouse-hd.co.jp/ |
会社名 | 株式会社日本ハウスホールディングス |
本社所在地 |
東京都千代田区飯田橋四丁目3番8号 日本ハウスHD飯田橋ビル |
電話番号 | 0120-779-264 |
資本金 | 38億7,337万円 |
株式上場 | 東証一部上場 |
主な工法 | 木造軸組工法 |
価格帯 | 平均的 |
対応エリア | 全国 |
日本ハウスホールディングスは、昭和44年に岩手県盛岡市で創業しました。
創業からしばらくは東日本ハウスという社名だったので、そちらの名前で記憶している人も多いでしょう。
規格化された木造軸組パネル工法などで、全国にシェアを伸ばしました。
平成26年に東京証券取引所第一部へ上場。
翌年には社名を現在の株式会社日本ハウスホールディングスに改め、現在に至っています。
日本ハウスHDの代表的な注文住宅を解説していきましょう。
快適住宅「館」「華」「彩」 | J-ステージ | 平屋の家「悠華」 | |
---|---|---|---|
坪単価 | 55.0万円/坪〜 | 50.0万円/坪〜 | 60.0万円/坪〜 |
構造 | 木造軸組工法 | 木造軸組工法 | 木造軸組工法 |
自由設計 | ◯ | − | ◯ |
ヒノキ柱 | 無垢材 | 集成材 | 無垢材 |
ZEH基準 | ◯ | − | − |
参考URL | 快適住宅「館」「華」「彩」 | 快適住宅「J-ステージ」 | 平屋の家「悠華」 |
「館」
「華」
「彩」
「館」「華」「彩」の三種類は、ZEH基準を標準仕様で満たす日本ハウスHDの看板商品です。
高断熱・高気密はもちろん、太陽光発電システムも標準装備となっているモデルですね。
三種類の違いはヒノキ柱の太さ。
柱の太さ | |
---|---|
館 | 4寸 |
華 | 3.5寸 |
彩 | 3寸 |
構造耐力上はそれほど違いはないものの、やはり太い柱は重厚感がありますね。
「館」「華」「彩」の坪単価は55万円〜。
総額を計算すると以下のとおりです。
延床面積 |
工事費用 (消費税込) |
諸経費 | 総額 | 実質の坪単価 |
---|---|---|---|---|
20坪 | 1210万円 | 134万円 | 1344万円 | 67.2万円/坪 |
25坪 | 1513万円 | 168万円 | 1681万円 | 67.2万円/坪 |
30坪 | 1815万円 | 201万円 | 2016万円 | 67.2万円/坪 |
35坪 | 2118万円 | 235万円 | 2353万円 | 67.2万円/坪 |
40坪 | 2420万円 | 268万円 | 2688万円 | 67.2万円/坪 |
45坪 | 2723万円 | 302万円 | 3025万円 | 67.2万円/坪 |
50坪 | 3025万円 | 336万円 | 3361万円 | 67.2万円/坪 |
日本ハウスホールディングスの中でも、比較的コスパが良いのはこのJ-ステージ。
完全な自由設計ではなく、規格化されたプランから選ぶセミオーダーの注文住宅です。
上位モデルのような自由度はありませんが、無垢のヒノキを使った床など仕上げに妥協はありません。
ヒノキの柱は無垢材でなく集成材になっているといった、細かなコスト削減をしているようですね。
ただ実際に住むための品質としては、とても優れている住宅ですよ。
J-ステージの坪単価は50万円〜。
総額のシミュレーションは以下のとおりです。
延床面積 |
工事費用 (消費税込) |
諸経費 | 総額 | 実質の坪単価 |
---|---|---|---|---|
20坪 | 1100万円 | 122万円 | 1222万円 | 61.1万円/坪 |
25坪 | 1375万円 | 152万円 | 1527万円 | 61.1万円/坪 |
30坪 | 1650万円 | 183万円 | 1833万円 | 61.1万円/坪 |
35坪 | 1925万円 | 213万円 | 2138万円 | 61.1万円/坪 |
40坪 | 2200万円 | 244万円 | 2444万円 | 61.1万円/坪 |
45坪 | 2475万円 | 275万円 | 2750万円 | 61.1万円/坪 |
50坪 | 2750万円 | 305万円 | 3055万円 | 61.1万円/坪 |
動線がシンプルになる平屋建ての家は、最近見直されているモデルですね。
ヒノキをふんだんに使った日本ハウスホールディングスの平屋建ては、高級感のある和風住宅としての魅力にあふれています。
平屋建ては坪単価が高くなり、60万円〜。
トータルコストを計算すると以下のとおりです。
延床面積 |
工事費用 (消費税込) |
諸経費 | 総額 | 実質の坪単価 |
---|---|---|---|---|
20坪 | 1320万円 | 146万円 | 1466万円 | 73.3万円/坪 |
25坪 | 1650万円 | 183万円 | 1833万円 | 73.3万円/坪 |
30坪 | 1980万円 | 220万円 | 2200万円 | 73.3万円/坪 |
35坪 | 2310万円 | 256万円 | 2566万円 | 73.3万円/坪 |
40坪 | 2640万円 | 293万円 | 2933万円 | 73.3万円/坪 |
45坪 | 2970万円 | 330万円 | 3300万円 | 73.3万円/坪 |
50坪 | 3300万円 | 366万円 | 3666万円 | 73.3万円/坪 |
日本ハウスHDの注文住宅は、どんな特徴があるのか?
あらためて見ていきましょう。
日本ハウスホールディングスでは、ヒノキの柱を使うことにこだわっています。
通常の木造軸組工法であればスギ柱を使うことが多いですが、より高級なヒノキを使うことで差別化を図っているのですね。
ヒノキは建材としての寿命が長く、シロアリにも強い素材です。
上位モデルの館シリーズでは、120mm(四寸)の無垢ヒノキ材を使っています。
これだけの太さの無垢材は貴重ですし、家の中でも大黒柱として存在感を放っていますね。
低価格帯のJ-ステージでは、無垢材ではなく集成材のヒノキを柱として使っています。
集成材は細い木材を貼り合わせたもので、コストが抑えられるのが特徴ですね。
もちろん構造的には集成材でも問題はなく、むしろ無垢材より品質が安定していて強いというメリットもあります。
ただ見た目の存在感としては、無垢材に劣るというデメリットがあるのですね。
住宅で一番気になるのが、やはり地震に対する耐震性でしょう。
従来の木造軸組工法であれば、壁に斜めの筋交いを入れることで強度を上げていました。
しかし現在では、構造用合板を使って面としての強度を上げる工法が主流です。
日本ハウスHDでも、壁や床に構造用合板を使うことで最高レベルの耐震性を実現しています。
またオプションではありますが、ダンパーを組み込んだ制震パネルで、より揺れを抑えるという技術もあります。
日本ハウスHDは、かなり早い段階からゼロ・エネルギー住宅に取り組んできました。
政府が環境対策として推進しているZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)にもいち早く対応して、「館」および「華」シリーズでは標準仕様でZEH基準に対応しています。
しかもそれまでの坪単価は据え置きというのですから、スゴいですよね。
ZEH基準を満たした住宅を建てると、国の補助金を受け取れる可能性があります。
少しでも費用を安く抑えたい人にはありがたい制度なので、ぜひチェックしておきましょう。
口コミでも多かったように、アフターサポートが充実しているというのも日本ハウスホールディングスの特徴です。
建てた後から半年ごとの検査を感謝訪問(ホームドクターシステム)と呼んで、より手厚いケアを行っています。
またちょっとした疑問でも、自社で24時間対応コールセンターを開設しているので、気軽に聞けるというメリットがありますね。