富士住建という住宅メーカー、首都圏にお住まいならなじみがあるかもしれません。
ただそれ以外の地域では知名度が低いですね。
富士住建は全国展開している大手メーカーに比べると資本力では劣りますが、完全フル装備の家と呼ばれるコスパの良い注文住宅を作る会社として知られています。
今回は、
富士住建の諸費用を含めた実際の坪単価は?
評判の良い富士住建だけど、デメリットはあるの?
といったテーマで解説していきます。
富士住建の代表的な注文住宅が完全フル装備の家(スタンダード)と呼ばれるもの。
このスタンダードをベースにして展開しています。
ラインナップは大手他社に比べると少ないですが、低価格で充実した設備というポイントを押さえたコストパフォーマンスに優れた木造住宅ですね。
完全フル装備の家 |
完全フル装備の家 HIRARI(平屋) |
完全フル装備の家 ZEH |
|
---|---|---|---|
坪単価 | 49.0万円/坪〜55.0万円/坪 | 55.0万円/坪〜 | 55.0万円/坪〜 |
構造 | 木造軸組工法 | 木造軸組工法 | 木造軸組工法 |
階数 | 2F | 平屋 | 2F |
樹脂サッシ | ◯ | ◯ | ◯ |
太陽光発電システム | ◯ | ◯ | ◯ |
ZEH基準 | − | − | ◯ |
参考URL | https://www.fujijuken.co.jp/lineup/index.php | https://www.fujijuken.co.jp/lineup/hirari.php | https://www.fujijuken.co.jp/lineup/zeh.php |
-富士住建のスタンダード 完全フル装備の家より引用-
富士住建の代名詞とも言える、この完全フル装備の家【スタンダード】。
坪単価49万円〜という低価格ながら、充実した標準仕様が高く評価されています。
他のローコスト住宅との比べて、優れているポイントをまとめてみました。
ローコスト住宅の多くはコストを抑えるために、見積書には最低限の設備のみ計上していることが通常です。
見かけの価格は安くても、実際に家を建ててみたら別途必要な設備を揃えるのにオプションが上乗せされて、結果として高くなってしまったという声が聞かれます。
一方富士住建では完全フル装備と謳っているだけあって、標準仕様でも設備が充実しています。
低価格で標準仕様が充実しているというと、タマホームの大安心の家が有名ですよね。
そこでタマホームと富士住建の標準仕様について、比較をしてみました。
タマホーム 大安心の家 |
富士住建 完全フル装備の家 |
||
---|---|---|---|
キッチン | IHクッキングヒーター | ◯ | ◯ |
ビルトイン浄水器 | ◯ | ◯ | |
ハンドシャワー水栓 | ◯ | − | |
食器洗い乾燥機 | − | ◯ | |
人造大理石カウンター | ◯ | ◯ | |
床下収納 | ◯ | ◯ | |
お風呂 | 保温性能つきバスタブ | ◯ | ◯ |
浴室乾燥機 | ◯ | ◯ | |
広々バスタブ | ◯ | ◯ | |
浴室テレビ | − | ◯ | |
バリアフリー | ◯ | − | |
トイレ | タンクレストイレ | ◯ | ◯ |
トイレ手洗い | ◯ | − | |
暖房便座 | ◯ | ◯ | |
窓 | アルミ樹脂複合サッシ | ◯ | ◯ |
ペアガラス | ◯ | ◯ | |
インテリア | カーテン | − | ◯ |
LED照明 | − | ◯ | |
エアコン | − | ◯ | |
その他 | 太陽光発電システム | − | ◯ |
全国展開している大手メーカーのタマホームと比較しても、富士住建の完全フル装備の家は遜色ない設備が揃っていますね。
この他にも、
といった設備が標準で付いてきます。
非常にコストパフォーマンスに優れた注文住宅と言えるでしょう。
大手ハウスメーカーの中には、ローコストな規格化住宅を展開している会社もあります。
規格化住宅とは、設計プランや仕様を固定化することでコストを抑えるというもの。
自分で思い通りの間取りやデザインができないという欠点があります。
一方で富士住建の注文住宅は、ローコストながらすべて自由設計です。
したがって階数も平屋建てや3階建ても可能ですし、外観デザインもシンプルモダンから南欧風まで。
自分のこだわりを反映できるのが魅力ですね。
住宅メーカーの多くは、実際にどれくらいの費用がかかるのか?という疑問に明確に答えてくれません。
実際に家を建てるときはケース・バイ・ケースで費用が変わったりすることが少なくありません。
特に設備のグレードなどで大きく価格が左右されますね。
一方で富士住建の場合は、かなり明確に価格設定を公表しています。
完全フル装備の家で全て込みの金額を提示しているので、不要なオプションにかかる費用が少ないからです。
例えば2020年4月のチラシを見てみると、間取りごとの本体価格が明記されています。
-高品質で適正価格の注文住宅/完全フル装備の家より引用-
延床面積 |
本体価格 (税抜) |
坪単価 |
---|---|---|
29.00坪 | 1601万円 | 55.2万円/坪 |
36.50坪 | 1840万円 | 50.4万円/坪 |
36.50坪 | 1867万円 | 51.2万円/坪 |
37.50坪 | 1839万円 | 49.0万円/坪 |
37.50坪 | 1910万円 | 50.9万円/坪 |
37.80坪 | 1914万円 | 50.6万円/坪 |
37.87坪 | 1861万円 | 49.1万円/坪 |
これなら実際にどれくらいのコストがかかるのか、明確にわかりますね。
ちなみに本体価格は文字どおり建物本体のみの価格です。
注文住宅を建てるための費用は、本体価格だけではありません。
本体価格+諸費用+オプション料金
というのが実際に注文住宅を建てるときに必要な費用。
このうち諸費用には、
といった費用が含まれています。
諸費用はどれくらいかかるの?という質問をよく受けますが、おおむね本体価格の10%前後と考えておきましょう。
富士住建の完全フル装備の家を建てる前提でシミュレーションしてみると、総額は以下のとおり。
延床面積 |
工事費用 (消費税込) |
諸費用 | 総額 | 実質の坪単価 |
---|---|---|---|---|
20坪 | 1132万円 | 125万円 | 1257万円 | 62.8万円/坪 |
25坪 | 1415万円 | 157万円 | 1572万円 | 62.9万円/坪 |
30坪 | 1617万円 | 179万円 | 1796万円 | 59.9万円/坪 |
35坪 | 1887万円 | 209万円 | 2096万円 | 59.9万円/坪 |
40坪 | 2156万円 | 239万円 | 2395万円 | 59.9万円/坪 |
45坪 | 2426万円 | 269万円 | 2695万円 | 59.9万円/坪 |
50坪 | 2695万円 | 299万円 | 2994万円 | 59.9万円/坪 |
実質の坪単価は60万円/坪くらいとなります。
延床面積が30坪未満や平屋だと、坪単価は高くなる傾向にあります。
総額が少なくなる反面、規模が小さいので単価が高くなってしまうのですね。
富士住建の平屋モデル。
標準仕様はスタンダードと同じなので、余計なオプションはありません。
延床面積 | 26.00坪 |
---|---|
本体価格 (税抜) |
1384万円 |
坪単価 | 53.2万円/坪 |
平屋は規模が小さいぶん坪単価はやや高くなりますが、おおむね坪50万円台で収まるでしょう。
ZEHとはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、省エネ&創エネ機能を備えた次世代の環境型住宅のこと。
政府が大々的にZEHを推進していることもあり、各住宅メーカーでも積極的に導入しています。
富士住建では完全フル装備の家で太陽光発電システムが標準装備されていますが、加えて
をすることでZEH基準を満たす住宅が建てられます。
ZEH基準を満たすと補助金が交付されたりといったメリットがありますから、検討してみるのはいかがでしたでしょうか?
富士住建の評判を独自にアンケートしてみました。
坪単価 | 75.0万円/坪 |
---|---|
建築費用 | 3000万円 |
延床面積 | 40坪 |
所在地 | 埼玉県 |
工法 | 木造在来工法 |
総合評価 | 4.5 |
家の満足度 | 4 |
コスパ | 4 |
担当者の対応 | 5 |
アフタフォロー | 5 |
息子夫婦と将来すむ二世帯住宅で、二人が、希望した地元にもある会社だったので、
私たちは、駅近くに50坪の持ちやがあります、そこにまだ私の母が健在なので、当初そこに二世帯建てるつもりでしたが、手狭なので、となり町に広い土地を先に息子が買ってあり、そこに息子が建てることになりました、土地が調整区域ですが、息子の妻の実家が農家ということで宅地化にできるといわれましたが、なかなか許可がおりず、それなのに、家の設計図やプランは、どんどんすすみました、やっと下りても私道でギリギリ、袋こうじの土地、道路から、整備し、建設の資材運びもトラックが入らない、ライフラインは、昔家があったのですが、古いので引き治し、工事がはじまったとき台風で、あちこち水害、そこは高台でしたので問題ありません、しかし、来る道や宅地が大変なことになりました、工事が長引き予定を一月こえました、この土地は、200坪と広いのですが、うちと違い田舎なため、風当たりも強く台風だと悲惨です、息子は、アウトドアしたくて建てたので、覚悟してますが、その分しっかりした家で、空調も素晴らしく家じたいは、満足です、建てる季節考えれば良かったが反省です、
家を建てるのに適した季節を考えて、スケジュールを組んでおきましょう。
坪単価 | 100.0万円/坪 |
---|---|
建築費用 | 2500万円 |
延床面積 | 25坪 |
所在地 | 岐阜県 |
工法 | 鉄筋コンクリート造 |
総合評価 | 4 |
家の満足度 | 3 |
コスパ | 3 |
担当者の対応 | 5 |
アフタフォロー | 5 |
土地の見学に行った時に周りの方がこの業者さんに頼む方が多いと聞いたからです、知り合いの方がいて教えて頂きました
個人的に一番大変だなと思ったのは業者さん選びですね、ニュースなどやネットで悪徳業者のニュースを目にして不安でした、その為に知り合いに聞いたり、ネットで調べたり、市の方に教えてもらったり、苦労しました。
これからマイホームを建てる検討をしている方は、やはり業者さん選びが大切だと思います。
信頼出来る方や知り合いにご相談頂ければハズレは無いのかなと思います。
土地選びも日当たりが良いのか、お店などが近場にあるか、土砂崩れや津波などの安全面ではどうかは考慮された方が将来的に良いのかなと思ってます。
私が以前建てる前に住んでいたアパートは日が当たらず寒くて洗濯が乾かない経験したので、日当たりは大切だと思います。
災害による被害が増えている昨今、万が一のことも考えておきたいですね。
坪単価 | 66.7万円/坪 |
---|---|
建築費用 | 2000万円 |
延床面積 | 30坪 |
所在地 | 大阪府 |
工法 | 木造在来工法 |
総合評価 | 4 |
家の満足度 | 4 |
コスパ | 3 |
担当者の対応 | 5 |
アフタフォロー | 4 |
友人がこのメーカーで注文住宅を建てた。ちょうど自分も建てたい時期だったため紹介してもらった
土地が狭かったので狭い中でもいかに空間を広く見せるかなとにかくこだわった。
夫の希望と自分の希望がこだわりが強く譲れない点があったので、合点を見つけるのが難しかった。
建てた後にこれもしとけばよかったあれもつけておけばよかったと思うこともあり、初期にお金はかなりかかるが必要なものはなるべく最初からつけてとくほうが後々は良いなと感じた。
納得がいくまで設計は業者の方と何度も話し合いを重ねた方がいい。
すこしでも疑問に思うことは絶対に納得がいくまで話し合うべきだと思う。
奥さんのいる方は奥さんの家事の動線や家事の効率なども考えて設計するのを強くお勧めします。
毎日行う家事ですから、工夫できるところは最大限にして、いかに楽をするか!が重要。
坪単価 | 42.0万円/坪 |
---|---|
公式ホームページ | https://www.fujijuken.co.jp/ |
会社名 | 株式会社富士住建 |
本社所在地 | 埼玉県上尾市原市1352-1 |
電話番号 | 048-778-3310 |
資本金 | 4000万円 |
株式上場 | 未上場 |
主な工法 | 木造在来工法 |
価格帯 | 平均的 |
対応エリア | 全国 |
富士住建は昭和62年に埼玉県上尾市で創業した住宅メーカーです。
資本金は4000万円と決して大きい企業ではありませんが、首都圏を中心に高品質&低価格の木造住宅を作っていますね。
特徴としては余計なコストを排除しているという点。
大手ハウスメーカーのように、住宅展示場で豪華なモデルハウスをつくっていません。
自社のショールームのみで営業しているので、広告宣伝費もそれほど使っていないのですね。
資材についても設備メーカーと年間契約することで、調達コストを抑えています。
このようなコスト削減策を経て、ユーザーに還元している誠実な仕事をしている住宅メーカーだと言えます。
富士住建の対応エリアは
の一都五県です。
富士住建は大手ハウスメーカーのような知名度はありませんが、品質の良い住宅を低価格で提供しています。
完全フル装備なので、冷房やカーテンが初めから装着されているのも良かったです。
必要な設備が全て込みの価格設定というのも、信頼できますね。
コストパフォーマンスの良い住宅を考えているのなら、ぜひ候補に入れてほしい会社ですね。
富士住建のデメリットを挙げてみると、以下のとおり。
富士住建は大手メーカーに比べて資本力が弱いため、保証やアフターサポートが今ひとつです。
2年間の無料点検や10年保証など頑張ってはいるのですが、他社が最大60年保証を謳っていることを考えるとイマイチかなと思いますね。
まれに富士住建の家は寒い!という口コミを見かけます。
床暖房ないと寒いですよこの家
使えば光熱費高くて驚くし
あるのに使わず我慢するなら 最初からお金払って床暖取り付ける必要ないよ引用元:富士住建の評判ってどうですか? (総合スレ)|注文住宅 ハウスメーカー・工務店掲示板@口コミ掲示板・評判(レスNo.1526-1625)
暑さ寒さは主観的な問題もあるので難しいですが、住宅の断熱性能についてはどんな断熱材を使っているか?というポイントで分かります。
富士住建の家はグラスウールを使った充填断熱工法を採用しています。
使っている断熱材は高性能グラスウール断熱材20Kと呼ばれ、熱抵抗値(R値)は3.1と優れています。
現在の住宅では標準的な断熱性能を備えています。
ただ最先端のポリエチレンフオームを使った外張り断熱工法と比較すると、やや劣るのは否めません。
断熱性能に定評があるハウスメーカーとしては、
といった会社が挙げられます。
もし寒さが厳しい地域で断熱性能を重視するのなら、これらのメーカーも参考にしてください。