ヘーベルハウスというと災害に強い家というイメージがあるでしょう。
他の注文住宅メーカーとは異なる構造で建てているので、単純に比較するのは難しい面があります。
ただ機能性・耐久性に優れている住宅というのは、間違いありません。
ここでは実際にヘーベルハウスを建てた人の口コミを踏まえて、リアルな坪単価についても解説していきます。
旭化成ホームズのヘーベルハウスは、戸建住宅としては珍しい重量鉄骨造を採用しています。
重量鉄骨造はオフィスビルやマンションなどの中高層建築物ではよく用いられていますが、低層住宅で採用されているのは珍しいでしょう。
一般的な木造や軽量鉄骨造と異なり、強靭さが特徴です。
ただその分どうしてもコストがかかるのは、やむを得ません。
ヘーベルハウスも坪単価75万円〜という、高級路線になっています。
キュービック | 新大地 | フレックス | SOFIT | |
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坪単価 | 75万円/坪〜 | 80万円/坪〜 | 80万円/坪〜 | 80万円/坪〜 |
構造 | 重量鉄骨造 | 重量鉄骨造 | 重量鉄骨造 | 重量鉄骨造 |
自由設計 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
階数 | 2F | 2F | 3〜4F | 2F |
参考URL | https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/lineup/model.html/?link_id=globalnavi_lineup_model#model00 | https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/lineup/daichi/special/index.html/ | https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/lineup/model.html/?link_id=globalnavi_lineup_model#model06 | https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/lineup/sofit/index.html/#sofitFeature |
ヘーベルハウスの商品をいくつか見ていきましょう。
キュービックはヘーベルハウスの最も基本的なモデルです。
坪単価は75万円〜と、旭化成ホームズの中ではリーズナブルですね。
ALC版による箱型の外観が特徴的で、街で見かけることも多いでしょう。
屋根もフラットな陸屋根なので、シンプルモダンなデザインですね。
ヘーベルハウスでは鉄骨とALC版の組み合わせで構成していくので、基本的には立方体の組み合わせしかできません。
曲線を使ったり複雑なプランには対応できなかったり、自由設計といっても何でもできるわけではありません。
新大地は屋根が特徴的なモデルですね。
大きく張り出した寄棟屋根が、高級感を醸し出しています。
また2階スラブが張り出しているのも特徴的で、デザインに変化を与えてくれますね。
「単なる箱型だとつまらない」という人に向いているでしょう。
都市部では狭い敷地を有効活用したいというニーズが多いですね。
ヘーベルハウスは重量鉄骨造なので、3〜4階建ての中層住宅も作りやすい構造でしょう。
1階部分をピロティにして駐車スペースにしたり、北側斜線制限に対応して屋根を斜めにしたりといった柔軟に対応できるモデルですね。
SOFIT(ソフィット)は新大地と同様の屋根付きモデルです。
ただ新大地に比べると屋根の存在感は控えめで、庇の張り出しも少ないですね。
したがって限られた敷地を有効活用することができます。
また三角屋根の小屋裏を活かした、ロフトや収納スペースを作れるというのも魅力ですよ。
旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)で注文住宅を建てた人の口コミをまとめてみました。
以下の口コミは当サイトが独自にクラウドワークス経由で収集したものです。
無断転載などはお控えください
坪単価 | 91.9万円/坪 |
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建築費用 | 3400万円 |
延床面積 | 37坪 |
所在地 | 栃木県 |
工法 | 鉄筋コンクリート造 |
総合評価 | 4.0 |
家の満足度 | 4 |
コスパ | 2 |
担当者の対応 | 5 |
アフタフォロー | 5 |
まだ若いうちに建てたので、丈夫で長い期間住める家が欲しいと思っていたからです。
いくつもの住宅メーカーの話を聞いて、ひとつに絞り込むのが難しかった。
住宅展示場にはたくさんのハウスメーカーがあり、そのすべてのハウスメーカーで話を聞いて検討するのは時間も労力もかかるので、事前にある程度下調べをしてハウスメーカーを絞ってから行くのがいいと思います。ハウスメーカーを絞る際には、デザイン重視なのか構造重視なのか、価格重視なのかなど自分の中で譲れないポイントは何なのかをよく考えてから検討すると進めやすいと思います。家が完成するまでに時間がかかるので、途中で面倒に思ってしまいますが、一生に一度の大きな買い物なので、後悔しないようにたくさん悩んだ方が良いと思います。また、身近に家を建てたことのある人がいれば、その人から成功したポイントや失敗したポイントを聞くと参考になると思います。
坪単価 | 82.4万円/坪 |
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建築費用 | 2800万円 |
延床面積 | 34坪 |
所在地 | 愛知県 |
工法 | 鉄骨造 |
総合評価 | 3.5 |
家の満足度 | 3 |
コスパ | 2 |
担当者の対応 | 4 |
アフタフォロー | 5 |
地震に強いことと外観のデザインが好みだったことでまず一番に候補にあがりました。ヘーベルハウスの独特な角ばった外観が目を引きました。最初は住宅展示場での見学を行いましたが、そこで築30年を超えたヘーベルハウスで実際のお住まいの家庭に見学を勧められ、年月が経っても問題なく暮らせていることを確認し決定しました。もちろんスタッフの対応もしっかりしていました。
苦労した点は、やはり理想の家と現実と費用面のすり合わせです。
例えばガラスブロックを室内の壁に使いたかったけれども思ったより費用がかかり、全体的な建築費が予算オーバーになった場合にコストカットの対象になり泣く泣くあきらめることがありました。また家族それぞれの希望も事前にしっかりと相談しておかないとメーカーの設計士さんとの打ち合わせの時間に揉めてしまい、時間を無駄にしてしまうこともありました。我が家は家族の希望は大方の部分で一致していましたが、細かいところで確認がとれておらず何度も設計士さんとの打ち合わせの場で相談することになり設計が進まないということが頻発しました。お恥ずかしいことですが、メーカーの担当者さんの前で家族でケンカをしてしまったこともあります。
今では笑い話ですが、当時はとても険悪なムードになってしまったことを今でも思い出せます。
全体的には問題なく暮らせている我が家ですが、コンセントが足りなくて不便だったり細かい不満点があります。
設計の段階で家具の配置や動線などしっかりとイメージしてシミュレーションしておくことをお勧めします。特にコンセント(笑)です。
せっかく夢のマイホームを建てるのですから、悩ましいことは沢山ありますが嫌な思い出にはしたくないものです。具体的に設計の段階に入る前に間取りや収納、家具家電やそれにあわせたコンセントの位置などを家族でしつこいぐらいに相談しておくことをお勧めします。なんなら大き目の紙に間取りを書いて家具家電を書き込んで、家族に見立てた人形で朝から夜寝るまでの生活動線を追ってみるといいと思います。
ちょっと子供っぽいですが、新しい生活を具体的に思い描いて、ああしたいこうしたい、ここはこの方がいいね、なんて会話に繋がり、意外と楽しいです。
坪単価 | 90.6万円/坪 |
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建築費用 | 2900万円 |
延床面積 | 32坪 |
所在地 | 大阪府 |
工法 | 鉄骨造 |
総合評価 | 4.8 |
家の満足度 | 5 |
コスパ | 4 |
担当者の対応 | 5 |
アフタフォロー | 5 |
耐震性に優れていると思ったから。主人の知り合いが働いていたから。
もともと値段の高いハウスメーカーだとは分かっていましたが、やはり始めに考えていた予算より大幅にオーバーしてしまって、住宅ローンの月々の返済額が少ししんどいです。しかし、一生でおそらく一度しか建てないであろう家なので、自分の気に入った間取り・設備を取り入れることができたので満足しています。耐震性にも優れていると思うので、一昨年住んでから初めて大きな地震がありましたが、この家の中にいれば大丈夫、と安心することができ良かったです。
予算の関係もあり、全て希望通りとは難しいかもしれませんが、ここは妥協できない・これは無くてもいいやと妥協できる部分をしっかり判断して、自分たちの満足できる家が建てて欲しいなと思います。
坪単価 | 100.0万円/坪 |
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建築費用 | 4000万円 |
延床面積 | 40坪 |
所在地 | 東京都 |
工法 | 鉄筋コンクリート造 |
総合評価 | 4.0 |
家の満足度 | 5 |
コスパ | 4 |
担当者の対応 | 4 |
アフタフォロー | 3 |
ピアノをよく弾いているので遮音性が高いものが良かったからです。
特になし
家を建てるときは自分に合ったローンを組むことが大切だと思います。背伸びしすぎたり、逆に遠慮しすぎてしまうと後でとても後悔します。また、注文住宅の場合は、沢山の家を見に行ったり、近所を散歩してみるとどんどんアイディアがわくと思います。
また、子供を作る予定がある人は、子供の部屋も計算して設計することが必要です。子供は別々の部屋にしてあげて欲しいです。また、トイレは家に2つは必要ないかなと思います。5人家族以上であれば、2つ必要かと思いますが、4人でトイレは1つで回ります。掃除も大変ですし、その分の土地を別のスペースにすることもできるので、なるべくトイレについてよく考えるといいのではないかと思います。
実際の口コミから実際にかかった総額を平均すると3275万円という結果になりました。
平均延床面積は35.75坪なので、比較的広い住宅を建てる人が多かったですね。
やはりヘーベルハウスを建てる人は、「ある程度の費用をかけても品質の良い住宅が欲しい」という傾向があるようです。
住宅産業新聞の調査をもとに平均坪単価を計算してみると97.4万円/坪。
この単価を元に、家の規模ごとの価格シミュレーションをしてみました。
延床面積 | 工事費用 | 諸経費 | 総額 |
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20坪 | 1948万円 | 216万円 | 2164万円 |
25坪 | 2435万円 | 270万円 | 2705万円 |
30坪 | 2922万円 | 324万円 | 3246万円 |
35坪 | 3409万円 | 378万円 | 3787万円 |
40坪 | 3896万円 | 432万円 | 4328万円 |
45坪 | 4383万円 | 487万円 | 4870万円 |
50坪 | 4870万円 | 541万円 | 5411万円 |
諸経費を含めた総額を計算していますので、参考にしてください。
坪単価 | 97.4万円/坪 |
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公式ホームページ | https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/index.html/ |
会社名 | 旭化成ホームズ株式会社 |
本社所在地 | 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング |
電話番号 | 03-6899-3000 |
資本金 | 32億5千万円 |
株式上場 | 上場している |
主な工法 | 鉄筋コンクリート造 |
価格帯 | 高級 |
対応エリア | 全国 |
旭化成ホームズ株式会社は1972年の設立以来、一貫して重量鉄骨造による工業化住宅の製造・販売を手掛けています。
親会社の旭化成株式会社は東証一部上場ですから、住宅メーカーの中でも屈指の安定性を誇っていますね。
ヘーベルハウスを選ぶメリットとしては、
というところでしょうか。
2015年の豪雨により鬼怒川が決壊したとき、ひとつだけ流されていない家があると話題になったことを覚えていませんか?
この四角い家がまさにヘーベルハウスだったのです。
ヘーベルハウスの強靭さが証明された映像として、記憶に残りますよね。
今後もわが国では、地震や台風などの大規模災害が起こることが予想されます。
災害に耐えられる家というのは、これから家作りのテーマになりそうですね。
ヘーベルハウスのデメリットをあえて挙げるとすれば、
ということでしょう。
いわゆるローコスト住宅メーカーであれば、坪40万円台でも家が建ちます。
比較してヘーベルハウスは坪75万円〜100万円とハイコストなのは否めません。